何度でも言う!全員下手!
今の君たちになら
パワーでだって勝てそうだ

学生にとっては雲の上の人のはずが、行く道の先に立つ先輩として後輩を思い、
厳しくも温かい喝を入れてくれた内田さん。劇団仲間の斉藤淳さんも登壇してくださった。

何度でも言う!全員下手!
今の君たちになら
パワーでだって勝てそうだ

学生にとっては雲の上の人のはずが、行く道の先に立つ先輩として後輩を思い、
厳しくも温かい喝を入れてくれた内田さん。劇団仲間の斉藤淳さんも登壇してくださった。

内田 夕夜
Yuuya Uchida

レオナルド・ディカプリオ、ライアン・ゴズリング、キリアン・マーフィー、オーウェン・ウィルソン、ショーン・ペン、マット・デイモン、ジュード・ロウらの吹き替えを。代表作は映画『タイタニック』ジャック役、『ラ・ラ・ランド』セバスチャン役、『バイオハザード』マット・アディソン役、海外ドラマ『スーパーナチュラル』シリーズのサム・ウィンチェスター役、アニメ『アイシールド21』キッド役、ゲーム『Detroit: Become Human』マーカス役ほか。劇団俳優座所属

内田 夕夜

斉藤 淳
Atsushi Saito

舞台『われらの星の時間』、『春、忍び難きを』、『屠殺人ブッチャー』、映画『沈黙』ほか。劇団俳優座所属

斉藤 淳

不公平で不平等
ほとんどの人が選ばれない業界で選び続けてもらうため

内田 夕夜内田 夕夜

僕は今日、みなさんからの質問に答えたくて来ました。僕が感じる、正直で、嘘のない真実を伝えたいと思っています。質問を受け付ける前にひとついいですか? みなさんは義務教育を経て、今も学校に授業料を払い、全員が等しく授業を受ける権利を持っています。今までの学校教育で、みなさんは公平で平等に扱われてきました。ところが、一歩社会へ出ると、不公平で不平等に扱われます。堀内賢雄さんが以前「君たちは自らの意志で選ばれるところに来たんだ」とおっしゃいました。裏を返せば、声優業界は、ほとんどの人が選ばれないところだということです。不公平で不平等で、ほとんどの人が選ばれない中、選ばれ続ける人になるためにどうしたらいいのか。まずは学校にいるうちに、今まで親しんできた公平・平等な感覚を壊すことだと思います。さて、前置きが長くなりましたが質問のある人!
学生A
学生A
人見知りなんですけど、どうすれば直せますか?

内田 夕夜内田 夕夜

君は偉い! 僕が「質問がある人」と言ったら、大勢が目を伏せた中で手を挙げたね。あなたは人見知りではありません。本当の人見知りならここにいないし、ましてや手を挙げられない。自分で自分を決めつけない方がいいと思います。はい、次の質問!
学生B
学生B
授業中、先生から「もっと自信を持て」と言われるのですが、自信と慢心の違いがよくわかりません。

内田 夕夜内田 夕夜

せっかく斉藤くんに来てもらったので聞きましょう。

斉藤 淳斉藤 淳

自信と慢心、私自身もいまだに両者の狭間で闘っています。慢心と謙遜は自分を守るための偽り。自分を偽らないためにも、あがき続けるんです。

内田 夕夜内田 夕夜

君はどんな声優になりたい? そのために今、何をすればいいと思う? 自信なのか慢心なのかは周りが決めることなので、周りに任せておけばいい。君は君のやりたいことを明確に選び出し、やるべきことに集中してください。はい、次の質問!

学生C 学生C

「気持ちはできているのかもしれないが、表現しきれていない」と指摘されることが多く、私自身も気持ちと体が繋がっていない感覚があります。

内田 夕夜内田 夕夜

こちら(壇上)にいらして下さい。みんなの方を向いて、今、自分が出せる一番大きな声を出してみて。

学生C 学生C

あー!

内田 夕夜内田 夕夜

次は僕と斉藤くんと一緒に大声を出してみよう。

3人 3人

あー!あー!あー!

内田 夕夜内田 夕夜

最初、君が一人で出した声が、君が君自身に課している設定です。僕らの声に煽られて出た二番目の声の方が大きかったよね? 出るんだよ。そもそもの設定が甘いだけ。タガを外さなきゃ。君だけじゃない。ここにいる全員に言いたい。タガを外せ! なんでも質問していいって言ってるのに、こんなに手が挙がらないのはまずいぞ。君たちは演技が下手です。もれなく全員下手! でも唯一、僕より今の君たちの方が勝っているのは「谷の深さを知らない」という無知がゆえのパワーなんだ。数ヵ月後に俺と同じ役を争うかもしれないんだぜ? 実力じゃ負けないけど、今の君たちにならパワーでだって勝てそうだよ。谷の深さを知らないなら飛べよ! この学校に入ること、卒業することが夢なら今のままでいい。でも違うだろ? 声優になって、声優であり続けることが夢なんだろ? 専門学校は自動車教習所と同じ。教習所の中だったら雪道で猛スピードを出して、スリップしたって許されるんだ。ここにいるうちにタガを外せよ。そのための授業なんだから。5年後、10年後、ここにいる何人が声優を続けられていると思う?もっと明確に、真剣に、声優を目指せよ。君たちが表舞台に上がって来た時、僕もそこに居られるように努力し続ける。僕は平川大輔くんと役を奪い合うことが多くて、一時期、毎回オーディションでかち合った。決して負けたくないけど、負けるならこの人以外いないと思うほど努力をしている人だから、彼と競い合うのが大好きなんだ。演劇の世界では、先輩の役を狙うのは後輩の義務。だから、君たちもここまで上がっておいで。演技はたった1日で100年分を生きられたりするんだよ。すごく楽しいよ。だから、上がっておいで。

 

 


当校卒業生の「甲斐田裕子さん」「代永翼さん」「佐藤拓也さん」の講演会の様子が記録された『TSA VOICE』を封入!

無料の入学案内はコチラからお申込みください!