佐々木望
10年後の自分に会うのはワクワクするから一日一日を頑張って生きなくちゃね
全国から高校生が集結した夏期講習に特別ゲストとして来校した佐々木 望さん。ひょんなことから声優界に飛び込み早20数年。以来、数々のアニメ作品の主役を務め、海外でも絶大なる人気を誇る。その秘密は真摯なお人柄に隠されているよう…。

感動体験!シアトルで浦飯幽助に囲まれた

<TSA市原理事長>(以下、市原)

まずは声優になったきっかけは?


<佐々木望>(以下、佐々木)

最初は声優という職業もよく知らなかったんですが、その頃バイト先で一緒だった人が「声優の新人発掘オーディションに皆で応募しよう」と言い出して。そこに合格して、まだ何だかわからないうちにアニメのお仕事をいただいたことがスタートだったんです。


<市原>

市原 今や海外でも大人気だから、人生の大きな分岐点ですよね。先日は米国・シアトルにも行かれて。


<佐々木>

はい。アニメコンベンションに呼んでいただきました。大きなステージで歌ったり、インタビューやサイン会も開いていただいて。会場も街も、コスプレをした何十万人もの人が練り歩いて壮観でした。サイン会でも、浦飯幽助など、ぼくが声をあてたキャラクターのコスプレでいらっしゃる方もたくさんいて、うれしかったです。


<市原>

英語でお話されたとか。


<佐々木>

英語が好きなので、せっかくだからと思ってインタビューもほとんど英語で受け答えさせていただいたんです。僕にはとてもいい経験になりましたが、もしかするとお客さんは、僕に日本語で話してほしかったのかなあ(笑)。


<市原>

(笑)皆、どんな質問を?


<佐々木>

演技のアプローチの仕方や作品の製作工程など、皆さん日本のアニメにすごく興味を持ってくださっているんです。僕の出演作品もたくさん観てくださっていて、どの質問もアニメに対する愛情が伝わってくるようでした。その時あらためて、声優のお仕事をさせていただいてきたことを幸せに思いました。


肘まで手洗い&うがいマスク着用は長年の習慣

<市原>

これから声優を目指す皆にアドバイスをお願いします。


<佐々木>

声優としてデビューすること自体よりもっともっと難しいのは、声優をしてのキャリアを続けることだと思います。続けたいのなら、3年、5年でなく、10年、20年先も人生プランを考えていったほうがいいと思うんです。現実的に考えるのは、ときに楽しいことではないかもしれませんが、ご自分の人生だから、前に進みながらも、自分で考えてみることも大切かな。養成所などで、声優になる前にする勉強は、声優の道に進まなくても面白いものだと思います。基礎を大事に、一歩一歩積み重ねていってください。


<市原>

重みのある言葉ですね。声優の基礎とは、長時間にわたり、言葉がハッキリ出ること。


<佐々木>

体力も必要ですね。半日立ちっぱなし、動きっぱなしの仕事もありますし。僕も走ったり歩いたりはするようにしています。手洗いとうがいは欠かせないです。あ、手は肘までしっかり洗ったほうがいいですよ寝るときにマスクをすることもあります。


<市原>

皆からも質問しようか!


<受講生>

ハイ!自分より年の離れた役をやるときはどんな工夫を?


<佐々木>

例えば多くの場合、酒に酔っている人は、ロレツが回らないのを隠そうとしますよね。でも、酔っぱらいの役をわざわざロレツが回らないように話すと、それは嘘になってしまいます。お年寄りが皆しゃがれ声ではないし、低音の子供もいる。だから「この年齢の人はこういう声」みたいな、いわゆる「類型」のアプローチはできるだけしないように心がけています。


<受講生>

将来の理想像は?


<佐々木>

理想像とは違うかもしれないんですが、今の自分と10年後の自分は、ある意味別人と言えるだろうから、考えるとワクワクするんです。その将来の自分に会うために、一日一日を大事に積み重ねて生きていきたいと思っています。これからも、それぞれの将来に向けて、お互い頑張っていきましょう!


<全員>

ありがとうございました!


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