水田わさび
「好き」という気持ちで続けていれば必ずチャンスは巡ってくる!
2代目ドラえもんの水田わさびさんが来校!なんと4月からは、本校の講師として教壇に立っています。水田さんがドラえもんに出会うまでの日々に、夢をつかむヒントが隠されていました。

稽古させてもらえなくても毎日稽古場に通っていたら…

<TSA市原理事長>(以下、市原)

水田さんはずっと「劇団すごろく」でお芝居をされていて。


<水田わさび>(以下、水田)

はい、高校卒業後に演技を勉強するために上京して入団し、もう20年弱になります。TSAの講師でもある緒方賢一さんが座長であり、私の師匠です。最初の1~2年は稽古場に掃除機をかけたり、先輩方のコーヒーを淹れたり、稽古をただ座って見ているだけでした。


<市原>

稽古させてもらえなかった。


<水田>

役をもらえないので当然なんですけど。でもそういう状況が続くと、同期の子とかは「どうせ今日行っても稽古させてもらえない」ってバイトを優先させて、どんどん稽古場に来なくなるんです。


<市原>

水田さんは休まなかったんですね?


<水田>

生活は苦しかったけど、芝居が好きだったから、毎日稽古場に通いました。すると、先輩がほかの仕事で稽古に出られない時の“代役”というチャンスが巡ってくるんです。毎日稽古を見て、全員のセリフが頭に入っていましたし。そういうことを積み重ねて少しずつ自分の役をもらえるように。


<市原>

好きだからこそ苦労を苦労とも思わず、だからこそ生き残れた。声優歴はどれくらいに?


<水田>

16年です。声優を始めてドラえもんに決まるまでの約10年は、オーディションにいくつ落ちたか分かりません。バイトをしないと食べていけないような状態。でも、希望の役に落ちても本当にちょっとした役「イヌ」とか「男の子A」とかもらえるんです。それをつないでいって10年。そう、つないでいくことがすごく大切なんです。


夢を叶えたいなら目の前のことをサボらないで

<市原>

ドラえもんに決まった時は、大変な気持ちだったでしょうね。


<水田>

それはもう、何が起こったかわからないくらい。


<市原>

皆も、聞きたいことがいっぱいだよね。では質問のある人!


<受講生>

ドラえもんを引き継ぐ時に気をつけたことは何ですか?


<水田>

モットーはあります。ドラえもんはのび太くんの友達でいたいの。だから「かわいく」です。


<受講生>

水田さん自身の声優としてのモットーは何ですか?


<水田>

声優の仕事はライフワークだと思ってて。オンもオフもない、生活の一部。だから苦じゃないの。


<市原>

なるほど。好きじゃないと続けられないですもんね。


<水田>

声がかわいい、声がかっこいいだけでは、声優になれません。芝居が好きじゃないと。声だけでいいんだったら50音を録音して、それを叩いて音を出せばいいでしょ? 好きということが大事です。


<受講生>

方言は直すべきですか?


<水田>

そうね、直さないと。それに直ります。私自身、三重県出身で上京してからもずっと関西弁を話していました。でもある日、劇団の先輩に「本当に役者になりたいんだったら、いい加減、関西弁で話すのをやめなさい」と言われて。その通りだと思って、その場から切り替えました。最初は標準語を話すと汗が出たり、顔が赤くなったりして克服するまでに時間がかかったけれど、今はこの通り。直りますよ、絶対。


<市原>

最後に、声優を目指す皆にメッセージをお願いします。


<水田>

夢を持つのは自由。でも、お父さんやお母さんや友達に、反対されたり、からかわれたりして心がくじけるくらいなら、それは本当の夢ではないのかもしれません。勉強とか生活とか、目の前のことをサボらないでやってください。最低限のこともできないのに、これから何年も先の夢を叶えることはできない。私は子どもがふたりいて声優と同じくらい母親業も頑張っています。だから皆も、今日明日のことをサボらない。そうすればきっと、多くの子の課題である、ご両親の説得もできるはずです。頑張ってね。


<全員>

ありがとうございました!


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