GRADUATES
第一線で活躍する多くのTSAの卒業生たち
アクセント所属
空見 ゆき
主な出演作アニメ
- 『アバローのプリンセス エレナ』イザベル
- 『ちいさなプリンセス ソフィア』リリー
- 『ライオン・ガード』モトト
- アイドルコンテンツ『Re:ステージ!』長谷川みい
- 『魔法使いと黒猫のウィズ』メティース・ルタン/レメモ・ビブリ ほか
声優として歌う。夢に手が届きました!
何の変哲もない人生を変える声優という大きな夢
ー TSAを選んだ理由は何ですか?
空見 一番の決め手は、スクールではなく専門学校だったからです。卒業すると「専門士」の称号が取得できることは、親の安心材料にもなりました。また、私はTSAに入るまで演技の知識も経験もまったくなかったので、発音・発声や感情表現など基礎から徹底的に学べるという点もポイントが高かったです。
ー そもそも声優を目指したきっかけは?
空見 高校1年生の時に、それまで考えたことのなかった将来のことを考えました。今の高校を卒業して、そこそこの大学に進学して、そこそこの会社に入社して...。「このまま行くとなんの変哲もない、つまらない一生を送ることになる」と容易に想像がついてゾッとしました。だから、夢を持とうと思ったんです。ちょっとやそっと努力したのでは手が届かない、人生を変える大きな夢を。
ー 「夢=声優」になったのはどうして?
空見 将来に漠然とした焦りを感じて、夢を模索していた時、何の気なしに「大人になったらどんな仕事に就こう?」と相談というよりは、雑談に近い話を友人にしたら、その子が考える間もなく「声優がいいじゃない」と言ったんです。彼女はアニメが大好きで、ずっと前から私の声が声優向きだと思っていた と言いました。もともと歌うことも好きでした。声優だったら歌も歌えるし、ちょっとやそっと努力したくらいでは手が届かない夢としてもぴったり。だから何の変哲もない人生を変えるために、声優を目指すことにしたんです。
ー 本当に人生が変わりましたね!
空見 はい!その代わりすごく努力しました。TSA在学中は、1時間半電車に揺られ、毎朝、誰よりも早く当校しました。そして、まだ人気のない教室でストレッチをして、声出しして、完全にアップを済ませてから授業に臨みました。夜も遅くまで授業ごとにある台本を読み込んで、自分の役だけでなく全ての役の台詞を覚えました。それくらいしないと不安だったからです。
ー 随分ストイックですね。
空見 そうですね。でも、学校でトップを取れないなら声優にはなれない。それくらい狭き門をくぐろうとしている自覚がありました。 だから、いくら努力しても自信が持てなかったし不安だったんです。でも、決して一人で心細かったわけではありません。TSAは担任制。クラス担任の先生がよき相談相手になってくれました。とても心強かったです。週4日は職員室に通ったかも(笑)。卒業後もたまに先生を訪ねては、いまだに相談に乗ってもらっています。
TSAの卒業生であることが誇らしく心強い
ー 81プロデュースに進まれてからは、研究生を1年飛び級してジュニア所属に。
空見 査定オーディションで合格して1年早くジュニア所属になりました。でも、まだまだ実力不足を感じている頃だったので正直焦りました。
ー ジュニア所属3年目、お仕事は順調ですか?
空見 はい!アイドルコンテンツ『Re:ステージ!』のキャラクター声優としてユニットを組みCDを発売しました。近くライブもできればと思っています。声優として歌う夢が現実に。しかも、夢が叶っても続きがありました。個人名義でCDを出すという新たな夢ができたんです。
ー 最後に、TSA卒業生として、これから声優を目指す人にメッセージをお願いします。
空見 現場ではTSAの先生方、先輩方が第一線で活躍されています。「私もTSAの卒業生です」と挨拶すると、「そうなんだ!一緒だね。頑張ろうね」と皆さん温かく接してくれます。緊張する現場でどれだけ安心できたかわかりません。先生方、先輩方にしてもらったことは、後輩に返そうと思っています。現場で待っていますね。
※主な出演作は2018年5月の情報、インタビューは2016年に行われたものです。